現在の研究テーマ
南極域における対流圏界面
南極昭和基地のラジオゾンデ観測で冬季や春季に対流圏界面を同定できないことが
あるなど、南極域の対流圏界面には顕著な特徴がみられます。
現在は、高解像度データを用いて対流圏界面の急降下イベント(tropopause folding)
の研究をしています。
2016/8/4 09UTC 東経39.5度の渦位の緯度高度断面図
対流圏界面(点線)が約2kmまで降下しています。
学部での研究
大気大循環モデルの解析を通して、極前線ジェットの南北変位を表すSAM(南半球環状モード)と
BAM(Baroclinic annular mode)の関係やBAMと海氷変動の関係を解析しました。
発表
- 水越将敏,中山盛雄,中村尚,小坂優,森正人,田口文明,西井和晃,
南半球ストームトラックの卓越変動~アンサンブルAGCM実験結果の解析~,
日本気象学会2019年度春季大会(東京,国立オリンピック記念青少年総合センタ-,2019.5.15-18(5.15)) 口頭 - Masatoshi Mizukoshi, Masashi Kohma, Kaoru Sato, Masaki Tsutsumi,
Fine structure of the tropopause revealed by the PANSY radar at Syowa Station in the Antarctic,
第10回極域科学シンポジウム(東京,国立極地研究所,2019.12.3-5(12.4)) 口頭 - 水越将敏,高麗正史,佐藤薫,
南極昭和基地における極端Tropopause foldイベントの解析,
日本気象学会2020年度秋季大会(オンライン開催,2020.10.25-31(10.30)) ポスター - Masatoshi Mizukoshi, Masashi Kohma, Kaoru Sato,
The analysis of extreme tropopuse fold events at Syowa Station in the Antarctic,
第11回極域科学シンポジウム(オンライン開催,2020.12.1-3(12.3)) oral