マッデン・ジュリアン振動の大アンサンブル実験に関するプレスリリースを行いました

熱帯域には、東西数千kmにも及ぶ巨大な積乱雲群がインド洋から太平洋に移動するマッデン・ジュリアン振動(MJO) という顕著な気象現象があります。MJOは世界各地に異常天候を導くテレコネクションの源であり、その移動がいつどのように起きるかの解明は、熱帯気象学の最重要課題の1つでした。

髙須賀大輔さん(東北大学)、末松環さん(理化学研究所/東京大学)、三浦裕亮さん(東京大学)、中野満寿男(JAMSTEC)が行った本研究では、全球雲解像モデルNICAMを用いて、2つのMJOを対象に計4,000個の膨大な「パラレルワールド」を生成し、外的条件が同じ中でのMJOの移動の決まり方を解明しました。冬への季節進行後の12月はMJOの移動シナリオが複数存在して予測が混沌とする一方、シナリオ選択の鍵は、MJO発生時の風の強さに端を発する熱帯−中緯度相互作用の些細な違いにあることを突き止めました。この結果とアプローチは季節予報やAI天気予報の精度向上に繋がります。

詳しくは下記ホームページをご覧ください。

ホームページ:https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/11066/