インバース法が海洋に登場したのは Wunsch (1978) で、そのあと彼の教科書がどかどかっと二冊出てという時系列で、Wunsch さんがほぼ一人で興したもの のような気がしていた。 ところが、別件で読んでいた論文で実は Stommel and Veronis (1981) とか Roemmich さんの指導教官が Wunsch さんでインバースで D 論書いていた などと巨人たちが 1970 年代後半にせっせとアーリーアダプトしていたのを知って驚いてメモする次第。
で、Wunsch さんが推し進めた四次元同化によって、もはやインバース法はすっかり過去のものになりつつあるのも(近くにいると 実感しないが)海洋物理も進歩しとるな、とひとり合点する次第。