最近去年採ったデータの解析に行き詰まって、ふと思い立ってウェーブレット解析に手を出した。何故かてもとに参考書があった。そういえば学部生だったか院生だったかのとき生協の本屋でふとこの本を手にとって、帯の「数学、物理から信号処理まで、各ジャンルで話題!」に曳かれたのか思い出せないが衝動買いしたのだった。内容は当時はさっぱりわからず放り出してあった。今読んでも半分くらいしかわからないがなんの話をしているかくらいの事は分かるようになった。
Numerical Recipes の 13.10 章にウェーブレットのコードが出ているのだがなんだか定番のTorrence and Compo (1998) と似ても似つかないことをやってるような気がする。上記参考書だとか(無料で分かりやすいのは芦野さんノートの 98 ページのもの)を読んで「連続」と「離散」の違いと実感。後者は同業界の例もあるが読んでみると連続とやっていることは同じような。なんにせよ「スケーリング関数」の役割を意識せねば。Naveira Garabato et al. (2011) を SR3 あたりでウェーブレットでやれば single visit でもイケるのでは。その場合 regrid して連続と離散と両方やって結果比較てのもおもろそ。
数年前くらいからか、武満をよく聴くようになった。お気に入りは『鳥は星形の庭に降りる』なのだが、忘れもしないこの曲は初めて自分で切符を買った音楽会の前半の一曲だった。ちなみに残りはハイドンの『ロンドン』とブラームスのヴァイオリン協。東京都交響楽団を秋山氏が振ってソロはミンツ。当然武満はさっぱりで印象すら残っていないのだが、ここにきて響いている。
オリンピックコースとなって以来大混雑という噂を耳にして足が向かない道志みち方面に行こうかと思い、裏道志とよばれる隣の細道をえっさえっさと漕いで雛鶴トンネルに差し掛かった。輪行なぞということを週末にやるようになって何年くらい経ったのかよく数えていないが、初めての輪行はたしか大月駅出発雛鶴トンネル経由本厚木駅行きであった、ということを思い出した。
まだ還暦には早いのだがここにきてなんだかいろいろ記憶を呼び起こされることがあったというだけ。長生きしただけといえばそうなのだが。
17 Aug 2024
定期巡回している新ゴロウ日記が終戦モードになっていて、その 元記事にブリテンが登場。彼は なんとメニューヒンのピアノ伴奏者として解放後のベルゼン収容所を訪れている。 この訪問はブリテンにとって非常に重いものだったと後日語っているらしい。で、直後に書いた曲がThe Holy Sonnet of John Donne。 昨年 7 月 21 日に亡くなったホストマザーの告別式に彼女の孫たちが朗読したのが John Donne によるA Valediction: Forbidding Mourningだったとは。