今年の巡業は業界の西の横綱と東の横綱を訪ねた。かてて加えて、最近 John Muir の伝記を読んだりBill Brysonの旅行記を読んだりしとる。20年くらい前に来た時は全然わからなかったのだけれど、今回はこの国の「自分が幸せになるために頑張る」という凄みを感じる。といってもこれといったエピソードがある訳では無いのだけれど、人間の能力を発揮させる環境づくりに気を配っていると思う。自分が幸せになると幸せが溢れ出て周りの人が幸せになる、というのは能力がかくも限定されている人間では大抵の場合真実で、サービス業なんか実にプロフェッショナルな人がいてこんな人に当たると気分が良い。しかしながら他方でその幸せな人に直接触れていないとただの「自分勝手」に見えてしまう危険というのもあって、実際ガロンだしフィートだし20度で雪が降るのである。
自分は自分のやり方で幸せになる≒幸せは獲りに行く、がたぶんこの国では正解で、それができるようにいろいろなインフラも出来ている。で一方で時差で寝られなくてテレビを見ていると、自分で幸せを獲りに行かない・行けない人の為の「幸せ例」が溢れている。でもこれって本流では無い訳で、最近のこの国の不幸せにはこの冴えないテレビの悪影響があるのではないか、などとアンチテレビ派としては思ってしまう。今月も集金ご苦労様です。 > 日本放送協会
大嫌いだけれども実に惹かれる国である。次はコロラドだろか。