何がどうなると説明したことになるのか




29 May 2014

「飛行機がどうして飛ぶのか分からない」という話をあちこちで耳にしたような気がするが、実に丁寧な説明 を見つけた。この頁は一つ上からたどれる他の項目も素晴らしい。なんと西岸強化 まである!ちょいと長いが、飛行機が飛ぶというのはこのくらい長い説明が必要な程度に込み入った現象で、「長い」→「難しい」→「分からない」と飛躍しているのかもしれない。これ、牧野さんの小論から日記経由で見つけたもの。その日記で触れられている「翼の揚力を巡る誤概念と都市伝説」という文章(とそこに引用されている動画)が興味深い。

しかし実はこれ[Bernoulli]だけでは答えにならない。上面でどれくらい速く流れるかが分からないと揚力の大きさが決まらないからだ。つまりベルヌーイの定理を持ち出しただけでは、揚力を説明したことにはならない。

つまりこの人は「定量的に解ける」ことを「説明した」としている。循環を定めるには境界条件(クッタ条件 = ジューコフスキーの仮定?)が必要で、ここまで含めて「説明」になる。

となると、子午面循環はたとえば簡単モデルとかその子孫たちで「説明」といってしまってよいのだろうか。等角写像ほど現実とモデルの対応が良くないのだが。そもそも「現実」の何が再現できればいいのか。10 年平均流量? さらに云ってしまえば乱流の何が分かればハッピーなのか?