「快適睡眠のすすめ」(堀忠雄;2000 年岩波書店)より。
- 国際標準判定法では「覚醒」「段階1(含レム)」「段階2」〜「段階4」分類して3、4が深い眠り(徐波睡眠)。
- 30 代では徐波睡眠が 21%, 50 代では 17%、70 代では 2%。
- 32 時間連続作業では 0400-0700 に「休憩」をとってもほとんど改善は見られない。一方「仮眠」をとると、眠気・疲労ともに改善。改善は 6 時間程度持続。
- 眠気のスペクトルは日周 circadian 半日周 circasemidian 二時間 ultradian。ピークは 16 時前後、と 4 時前後。前者は昼食の影響では ない。逆に 19 時は「睡眠禁止帯」(入眠しにくい)。
- 短眠型と長眠型の違いは段階1と2であり3+4はほとんど差が無い。
- 安眠型(入眠潜時 10 分以下、中途覚醒無し、入眠困難自覚無し)と不眠型(30分以上、有り、有り)で言えば、実は後者の入眠潜時は 15 分程度だが 60 分と過大評価される。
- 寝付きが悪いのは早起きして「睡眠圧を高める」とある程度治る。
- 時差症状が消えるのは東向きだと 1.5日/時、西向きだと1日/時。朝・昼の光(2500 ルクス以上)と「食事や人の話し声、交通騒音など社会生活のリズム」が鍵。
- 分割睡眠。昼シフトは 0100-0500 を寝て、夜シフトは 0800-1200 を寝て、あとの 4 時間はどの時間に寝ても良い。
- 昼寝は徐波睡眠から起きないよう 20 分か 80 分が良い。30 分でも眠気、作業効率(視覚ビジランス課題)に改善。夜寝は 1 時間以上寝ないと改善しない。12 時より 14 時の方が良い。コーヒー飲んでからも有効。
- 体温下降時に入眠するので入浴、軽い運動が有効。ベッドは 90 cm 幅以上、生活騒音に注意、暑い時には頭と足を冷却。
さらに参考