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二千年ものへの挑戦
研 究紹介

おしょろ丸航海:平成14年11月1日〜11月14日

最終更新:平成15年2月7日

初めての観測航海
 僕は研究室のメンバーと一緒に、北海道大学水産学部の付属練習船:おしょろ丸の第129次航海に乗船しました。
 海洋の研究をしたい!と思っているくせに、実は今回が初めての乗船。観測に出かける前にはさんざん「酔うぞ〜」と驚かされて、いろいろな対策を用意 (?)しました。酔い止め薬、これは基本。5歳程度のお子様用のものを購入しました。それから、『船に酔うのは体が冷えて機能が低下し、胃腸の働きが止 まったりするからだ。』とのアドバイスをいただき、カイロを携帯することを勧められました。航海中結構重宝しました。結構酔いで頭痛からくるタイプだった ので、肩とかに貼ると効きました(←お年寄りみたいですね、、、)。胃腸薬も用意しました。
 初めての乗船、ということで何かと未知数のものが多くありました。いろいろとわくわく(?)するという気持ちもありましたが、同時に何事も体験してみな いとわからない、と思っていたので、他に特に用意らしい用意はしませんでした。今回の乗船目的は、観測そのものよりもむしろ、観測に関わるノウハウを勉強 することが主なるものだったので、ここはひとつ自分の身体も海にさらして反応を見てみようという心持ちでした。
24時間観測終了!
 おしょろ丸の航路は、函館発、小笠原は父島寄港、父島発、函館着というものでした。延べ二週間の船旅です。
 その間、何をしていたか?
 実は観測はこの2週間のうち、ちょうど27時間(表題には24時間と書きましたが、実際には27時間)だけ行い、後の時間はフリーでした。自由な時間 は、北大の2年生の人たちに混ざっていろいろ見学することにしました。
 水産海洋学の分野では自分は全くの素人なので、いろいろと新鮮に物事を聞いたり体験した、という具合です。
 上陸した父島で島をいろいろ見て回ることもできましたが、羽目を外してしっかり怪我もしました。27時間観測が父島を出航した数時間後に予定されていた のでそのときは焦りましたが、観測は無事成功しその際いろいろな方にお世話になりました。人の優しさに感謝する次第です。
 観測内容は一定点にとどまって一鉛直線上の時系列データ(流速、温度など)をとるものであり、一時間毎にXCPやXCTDを用いて観測を行い、27時間 観測+準備、片づけ等で合計30時間行いました。

ミルクティーが好き。
 自分にはもう一つ、対船酔い用の大きな武器があることを発見するに至りました。

 ミルクティーです

 ミルクティーにはある思い出があります。大学一年の頃、ひょんなことからバングラデシュに行く機会がありました。行ったのは12月。バングラデシュは昼 は暑くて半袖でも平気だったのですが、夜は冷え込み、ふつうに冬服を着ないと風邪をひきます。
 いつの日かの夜、とても疲れてどこかにへたり込んでいると、誰かがミルクティーを入れてくれました。それがおいしかったんですね。疲れたときに甘いもの は効くと思いますし、感動いたしました。
 それ以来、何か飲むものに迷ったときは比較的ミルクティー系のものに手が伸びる傾向があります。
 そういうわけで、航海も終盤に迫り身体も船に揺られて相当消耗していた状態で、ふとミルクティーを飲んだらすごくおいしく感じて、酔い気味だった頭の状 態が回復した感触を受けました。
 好物を食べる(この場合は飲む)ことも、効果があるものなのでしょうか。


作成者:古市尚基(ふるいちなおき)