場所 | 理学部 1号館 中央棟 8階 843号室 |
日時 | 1 月 24 日 (木) 10:30〜12:00 |
講演者 | 舘野 聡 |
講演題目 | |
高解像度水惑星モデルを用いた、ジェットから発生する重力波の研究
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概要 | |
大気重力波の発生メカニズムの1つとして、自発的調節過程が知られている。 これは大規模場が流れの非線形性などにより自発的に平衡状態からずれ、 それが再び平衡状態に戻る際に重力波が放射される過程である。近年の観 測的、数値的研究ではジェットや前線からのこのメカニズムによる重力波の 放射やその特性が調べられているが、メカニズムそのものの理解や定量的 議論に欠けている。 Sato et al. (1999)では、T106L53の重力波が陽に表現できる水惑星GCMを 用いて重力波特性を調べ、例えば下部成層圏弱風層において周波数パワー スペクトルが慣性周期付近に孤立したピークを持つこと、極夜ジェット起源の 下向き重力波が存在することを示した。本発表では、自発的な重力波放射 過程のメカニズムを解明するため、Sato et al. (1999)の発展研究として、より 高分解能なT213L264の水惑星GCMを用い、スペクトル構造や極夜ジェット 周辺の重力波の特徴などを調べた結果を紹介する。 |