2008 年度 第 11 回 気象学セミナー

場所 理学部 1号館 西棟 7階 710号室
日時 01 月 08 日 (木) 11:00〜12:00
講演者 土屋 主税
講演題目
熱帯対流の階層構造に関連する研究論文紹介
概要

熱帯域では、様々なスケールの組織化された対流活動がみられる特徴がある。 Miura et al. (2007) は全球雲解像非静力学モデルである NICAM を用いて、 再解析データを初期値とした実験で現実的なMJO擾乱を再現した。 Nasuno et al. (2007) は、NICAM を用いた水惑星実験において、 様々なスケールの雲の組織化が再現されたと報告している。 Takayabu (1994)、Wheeler and Kiladis (1999) は、時間空間スペクトル解析に よって対流と結合した赤道波が卓越することを示した。 これらの対流と結合した赤道波の役割が熱帯域での大規模な大気運動において 重要であることは、多くの研究により示されている。これらの研究論文を紹介する。